ED BICKERT VSOR


VSOR・・・・ハービー・ハンコックのVSOPではありません。
エド・ビッカートとレコーディングされた別ミュージシャン名義のアルバムのなかで、
わずか1枚でしか聴く事の出来ない特別な録音を1つずつご紹介出来ればと思います。
VSOR=Very Special One-time Recordingという意味です。
ほとんどの作品はED BICKERT TRIO+管楽器という編成になっているので
TRIO作品を聴くのと同じくらい楽しめます。


Sackville-3022
Ruby Braff With The Ed Bickert Trio
1.True Love
2.I've Got A Feeling I'm Falling
3.This Year's Kisses
4.The World Is Waiting For The Sunrise
5.The Very Thought Of you
6.After Awhile
7.What Is There To Say
8.My Funny Valentine
9.The Song Is Ended
10.When I Fall In Love
RUBY BRAFF(Trumpet)
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLAKE(Drums)

1979年ED BICKERTトリオが沢山のレコーディングを残した頃の作品で実によく出来ていると思います。 RUBY BRAFFをリーダーとしていますが、ビッカートのトリオにRUBYが加わったと感じで、トリオが大きくフューチャーされています。 誰一人としてロングソロを取ることなく実に軽快に音が流れている為、気付けば全曲聴き終えてしまうほど、爽やかな作品。 ですが、それぞれの持ち味をしっかりと出しているあたりは流石。バンド全体のサウンドのまとまりが非常に良く、 その温かさがとても好きです。



Sackville-5005
Ruby Braff The Canadian Sessions
Disc TwoのAlt Takeのみ記載
11.I Must Have THat Man
12.If Dreams Come True
他はDiNOVIとのDUO
Disc One
RUBY BRAFF(Trumpet)
GENE DiNOVI(Piano)
Disc Two
RUBY BRAFF(Trumpet)
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLAKE(Drums)

内容は上に紹介した作品と同様でディスク1がカナダのピアノの名手GENE DiNOVIとのデュオで ディスク2が上に紹介した作品+ボーナストラックという内容。 作品の数が少ないビッカートだけにボーナストラックは非常に嬉しい。 改めて聴くとビッカートのトリオは当時色んな管楽器奏者にひっぱりだこだったんだと思う。 ビッカ―トは控えめで、前に出ずに後ろで信じられないことをやってる。この作品でも 聴き所は沢山ありますよ。



cover
JPM-001
Jamie Mitges And The Jazz Legends
1.There Will Never Be Another You
2.My Funny Valentine
3.I've Grown Accustomed To Her Face
4.When Sunny Gets Blue
5.Body And Soul
6.Our Love Is Here To Stay
7.How Insensitive
8.In a Sentimental Mood
9.Conversation
10.It Might As Well Be Spring
11.Prelude To A Kiss
JAMIE MITGES(Tenor Sax)
ED BICKERT(Guitar)
PETER APPLEYARD(Vibes)
JOE LABARBERA(Drums)
DON THOMPSON(Bass)

ほぼ全曲がスタンダードの中のスタンダード、名曲として挙げられるものばかりです。 テナー・ヴィブラフォン・ギターの組み合わせが非常に気持ちが良い。 何をコンセプトに作られたのか知りませんが、この作品ではメンバー全員が気負うことなくお互いに影響を受けながら楽しんでいる状況が 聴き取れます。スタンダード曲においてエドがどのように声部を動かしているかがよく分かる作品です。 ハーモニーを勉強したい人にはお勧めです。


cover
CMYK-6171
KATHRYN MOSES
1.I Met A Special Man
2.Oleo
3.My Romance
4.Midnight
5.Ready Or Not
6.Touch Me
7.Prince Charming's Brother
8.MidMorning
KATHRYN MOSES(Flute)
ED BICKERT(Guitar)
GARY WILLIAMSON(Piano)
RICK HOMME(Bass)
TERRY CLARKE(Drums)
MARTY MORRELL(Percussion)
BARBARA McDOUGAL(Violin)
ADELL ARMIN(Violin>
PAUL ARMIN(Viola)
DICK ARMIN(Cello)

カナダのフルート奏者KATHRYNの作品です。ジャズとクラシック、どちらでも活躍しているようで 非常に美しいフルート音色です。カナダの土地柄なのか、彼女のサウンドからは透き通ったよう澄んだ色合いがイメージできます。 また「Ready or Not」における彼女の歌声は必聴です。 エドの伴奏もフューチャーされていますが、個人の演奏というよりも、この作品は全体的なまとまりにどうも耳がいってしまいます。 このCDが元々一般向けではなく、ラジオ局用の非売品として録音されたということも関係しているのかも知れません。 CTIレーベルのような感じも多少あります。



Concord-4285
A Gentleman And His Music
1.Sometimes I'm Happy
2.A Kiss From You
3.Blues For George
4.Things Ain't What They Used To Be
5.Lover Man
6.Idaho
BENNY CARTER(Alto Sax)
ED BICKERT(Guitar)
JOE WILDER(Trumpet,Flugelhorn)
SCOTT HAMILTON(Tenor Sax)
GENE HARRIS(Piano)
JOHN CLAYTON(Bass)
JIMMIE SMITH(Drums)

1985年、エドがコンコード・レーベルに在籍していた頃の録音です。 タイトルからイメージ出来るように、なんというか、とてもスウィートな作品に仕上がっています。 随分前に手に入れて、1度聴いた後は全く聴いていなかったものですが、このページを作る上で再度聴いてみました。 ベニーカーターに、スコットハミルトンのテナーが甘過ぎます。そしてエドビッカートのサウンド・・・ 今宵はどこかのバーでこの録音に耳を傾ければきっと素敵な雰囲気を味わえるでしょう。 ムーディーなこの1枚はコンコードのセッション的なモノのように感じました。 伴奏はピアニストが取っていることが多く、エドのコードワークはあまり聴く事が出来ません。



Sackville-5007
Thinkng About You
1.Sweet and Lonely
2.Who Can I Turn To
3.Round Midnight
4.I Thought About You
5.My Old Flame
6.Don't Take Your Love from Me
DISC2
1.I Should Care
2.I Got It Bad (And That Ain't Good)
3.Laura
4.Everything Happens to Me
5.Bluebird
6.There's No You
FRNAK ROSOLINO(Trombone)
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLAKE(Drums)

こちらは1976年の録音。上で紹介したRUBY BRAFF同様に ED BICKERTのトリオにホーンが加わった感じですが、こちらは全く違った感じに仕上がっています。 とにかく1曲の長さが平均10分で2枚組!それぞれがロングソロを取っていますので、それぞれの演奏を十分に楽しめる内容になっております。。 当然ながらエドの伴奏もFRANKのソロに合わせてヒートしていきます。これだけ伴奏を沢山弾いていて同じ部分がほとんど出てこないのは ある意味、キース・ジャレットのピアノを聴いているかのようです。常にソリストのアイデアを受けて伴奏をしている証拠ですね。



Sackville-3034
The Ballad Artistry of Buddy Tate
1.If We Never Meet Again
2.Yesterdays
3.Cry Me A River
4.A Foggy Day
5.Darn That Dream
6.A Kiss To Build A Dream One
7.Isfahan
8.Gone With The Wind
9.Laura
10.B.T.Blues
Buddy Tate(Clarinet,Tenor Sax)
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLAKE(Drums)

1981年の録音。70年代のエドのコードワークは少し過激な部分(強引な部分?)があるけれど80年代に入ると段々と垢抜けてきます。 選び抜かれたコードはそれだけで説得力を持っているような気さえします。私はこの頃の和音の組立て方が一番好きです。 またバンドとしてのまとまりも70年代以上にしっかりとしていて良い。BuddyとのDUOでやる曲もあるのですが、 Rob Macconellとやった時よりも随分と温かいサウンドに仕上がっています。 しかし、どの曲もEndingが歌伴みたいです。



PACD-2312-135-2
PERSONAL TOUCH
1.Some of these days
2.I'll never smile again
3.The waltz i blew for yew
4.Swingin' shepherd blues
5.Wheels of life
6.Spinning wheel
7.Summer's going
8.The world is waiting for the sunrise
9.You needed me
10.Theme for celine
11.Sweethearts on parade
12. Some times when we touce
13. The personal touch
OSCAR PETERSON(Piano Vo)
CLARK TERRY(Trumpet)
PETER LEITCH(Guitar)#3,4,8,10,11
ED BICKERT(Guitar)#1,2,5,6,7,9,12
DAVE YOUNG(Bass)
JERRY FULLER(Drums)

同じカナダ出身のピアニスト、オスカーピーターソンと共演している作品は不思議と唯一これだけなのですが、 ピーターソンのスタイル的にはピーターレイチの方が合うのかも知れません。 意外とピーターソンのボーカルもフューチャーされているので、ビッカートの演奏は職人的な伴奏が多い作品です。


Sackville SK2CD-5003
Atlantic Suite Suite P.E.I.
1.Harbours
2.Islands
3.Tides
4.Horizons
5.The dorian way
6.Suite P.E.I
7.St.pierre et miquelon
DISC2
1.Think nice thoughts
2.Do i know you
3.Birdburger
4.Ros
5.Bubble trouble
6.Eee-Suave
7.Friends departed
Canadian All star

PHIL NIMMONS(Clarinet)
GUIDO BASSO(Trumpet)
ROB MACCONNELL(Trombone)
MOE KOFFMAN(A SAX)
GARY MORGAN(bs)
BRUCE HARVEY(Piano)
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLARKE(Drums)

1973年の録音です。残念ながらビッカートはSuite P.E.Iにのみ参加。 他全曲にANDY KREHMというギタリストがリズムを刻んでいます。 PHIL NIMMONSはカナダでは有名なクラリネット奏者で、私は結構好きですがビッカート目当てで聴くには物足りない作品です。

Concord CJ-269
Jazz Prose
1.You'd Be Son Nice To Come Home To
2.All Alone
3.On A Slow Boat To China
4.Darn That Dream
5.Happy Man
6.I'll Never Be The Same
7.It Could Happen To You
8.There Is No Greater Love
Franser MacPherson(Tenor Sax)
Ed Bickert(Guitar)
Jake Hanna(Drums)
Dave McKenna(Piano)
Steve Wallace(Bass)



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