1974年9月に録音されたデスモンド〜ビッカートの初録音。 全体的にスムース・ジャズ的な雰囲気が漂っていて、とても聴きやすい1枚。 エドの伴奏の素晴らしさは十分に理解できると思います。 私はこのアルバムの「I'm old Fashioned」と「Everything I love」が大好きで、当時和音を採譜出来なかった私が初めて和音の採譜に挑戦した思い出のアルバムです。(微妙な思い出ですが) ライナーノートによれば、「SQUUEZE ME」についてデスモンドは「ビッカートの卓越したプレーのおかげで、1日に5回もこの曲を聴く事が出来る程、素晴らしい演奏にしあがった」・・・とある。 デスモンド〜ビッカートのコンボで一番有名な1枚です。2003年ボーナス・トラックが5曲追加されました。これを聴くと分かりますが、エドはイントロを決めてしまっていたようです。 また中にはソロも書き譜かと思える場所も出てきます。興味深いボーナストラックでした。 |
1975年3月29日にカナダのバーボンストリートというクラブで録音されたデスモンド〜ビッカートのセカンド録音。 LIVEということもあり、1曲あたりのソロが長くて、とても楽しめます。タイトルにもなっている「LIKE SOMEONE IN LOVE」は本当に素晴らしい。ソロ終盤に現れるメロディックなコードワークは必見。 また決して飽きさせることなく、デスモンドの演奏を引き立てるエドのコードワークは凄すぎます。ソロが長い分、色々な伴奏アイデア、リズミックなアイデアが得られます。ギター奏者必聴です。ラストのブルースは素晴らしいですよ。 また、こういったライブ録音を聴くとデスモンドが優れたメロディ・メイカーだという事実が明らかになります。フレーズ・フレーズと考えている演奏者の方にはとにかく勉強になる1枚です。 |
1975年10月11月にかけて録音されたデスモンド〜ビッカートのライブ録音。 デスモンドの死により、このアルバムがこのスモール・コンボ最後の記録となってしまいました。 私はこのアルバムが大好きで、何千回(何万回?)聴いたことでしょう。特筆すべきは2点。 まず、このサウンドが素晴らしい。臨場感が溢れ目を閉じていると目の前にこのカルテットが演奏しているような感覚になります。 2点目は、デスモンドのオリジナル曲「Wendy」です。シンプルな曲なんですが何故こんなにも魅力的なのでしょう。 魅惑のサウンドとは一味違う、明るいのに叙情的で、非常に美しい!有名なオリジナル「Take Five」・・・デイブ・ブルーベックのグループとは違った落ち着いた感じに仕上がってます。 「Wave」のエドのイントロの出し方なんかはとても面白い。曲よし、演奏よし、サウンドよし。私はデスモンド〜ビッカートのコンビの作品の中でこのアルバムが一番好きです。長らくCD化されていなかったのですが、 2000年にヴァーブ・レコードから復刻されました。デスモンドの美しいアルトに絡みつくエドのコードワークを堪能できます。 |
Artist House |
PAUL DESMOND 1:Too Marvelous For Words 2:Audrey 3:Line for Lyons 4:When Sunny Gets Blue 5:Darn That Dream PAUL DESMOND(Alto sax) ED BICKERT(Guitar) DON THOMPSON(Bass) JERRY FULLER(Drums) |
1975年10月に録音されたバーボンストリートというクラブでのライブ録音。 LIVEとほぼ同じ録音ということでメンバーも同じ。 このレコードがCD化されないのはジムホール&レッドミッチェルのデュオ盤がCD化されないのと同じく プロデューサーのJOHN SNYDER氏が関係しているのでは? 「LIVE」の方にはデスモンドが好きな曲が並べてありましたが、こちらの曲は気になるものばかり・・・。 幣BBSにお越し頂いている「えど・びっかーと」さんから音源を貸して頂きました。これがまた素晴らしい。 デスモンドのサウンドはジャズらしさからは随分と遠ざかっていますが相変わらずのメロディセンスで、「LIVE」と比べても全く劣った感じはしません。 |
1976年4月14日に行われたEdmonton Jazz FestivalでのLIVE盤。 デスモンド最後の録音で、カナディアン・リズムセクションがバックを務めます。 名盤ピュアデスモンドのテイクで有名なJust Squeeze Me。私の記憶が正しければエドのSomeday My Prince Will Comeはこの盤のみ。 名盤LIVEで素晴らしい演奏をしているデスモンドのオリジナルWendyの別テイクはファンにはたまりません。 |
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