1979年のNorthsea FestivalとMontreux Jazz Festivalの演奏を納めたライブ盤。
脂の乗り切ったエドの演奏は凄いです。1曲目、単音によるソロから聴かせてくれます。
どうも、この録音のサウンドはハーブ・エリスやジョーパスに近い音色で他作品で聴くエドの作品より和音が少しハッキリし過ぎている気がします。
音を採る側にしてみれば非常に分かり易くていいのですが・・・(ー_ー;) このリズムセクションはジムホールのリズムセクションと同じであり「Nica's Dream」ではジムの演奏に勝るとも劣らないプレイを堪能できます。 この時期のエドのコードソロはもう驚愕!どう弾いているのか想像すら出来ない部分が沢山あります。 |
1989年の録音・・・この頃からエドのシングルノートによるソロは若干変化しているように思われます。 過去の少しブルージーな部分が入った演奏から、より哀愁漂う美しいメロディになり、コードソロとのバランスが抜群に良い。 「Together」やピアノとデュオで演奏される「I know why and so do you」などのバラードは極上のサウンドです。 また、近年のギタリストに通じる音使いも聴くことが出来、それを見事に自身のサウンドにしています。 タイトルにもなっているチャ−ルス・ロイド作曲の「Third floor Richard」は面白い曲です。 |
もともとはDON THOMPSONとのデュオ作品であったレコードにトリオ演奏を追加して2004年に発売されました。 デュオページでも紹介していますが、ここではトリオ演奏について。 1976年の演奏で今回初めて日の目をみた録音です。トリオ1曲目の「come rain or come shine」から私ははまってしまいました。 エドに直接演奏方法を質問したのも、このアルバムからです。2曲目の「one morning in may」はきっとドントンプソンが好きなのではないでしょうか? ドンはジムホールともデュオでこの曲を演奏しています。ここではドンがメロディを取っています。そしてハイライトが「Easy it」!もう凄すぎる演奏です。 流れるようなシングルラインから、モダンな音使い・・そしてソロはコードソロに入り緊張感を増してゆく。 そこに絡むテリ−クラークが素晴らしい。そして高い緊張感を保ったままソロはテリーに引き継がれる。 |
1975年のGeorge'sというクラブでのライブ録音。2002年の時点で、そのようなクラブはなかったように思います。 6曲と少ないのですが、ED BICKERTの演奏を十分に堪能することが出来る1枚だと思います。 お馴染みの曲が多いですね、ポールデスモンドとの共演で聴ける曲もありますが、Cなんかは他の作品で聞いたことがありません。 @では2004年にCD化発売されたされたGarden Partyに入っているテイクより勢いがあるような気がします。 慎重に音を聴いていくと75年の時点でこのようなコードワークを行っているのが信じられません。またトリオのバランスも凄く心地良いです。 気になるのがCsunny gets blueの表記。間違いなのかsonny gets blueとなっている。経緯は不明。 |
1976年のスタジオ録音です。「AT LAST」が最後ではなかったという嬉しさ以上に、この録音状態&演奏内容の良さに驚きました。 エド・ビッカートとしては演るのが珍しいというか、初めて聴いたものもありました。 Con Alma、When Sunny Gets Blueではエド・ビッカートらしい美しいコードワークをたっぷり堪能出来ます。 たった一つの和音できっと多くの人を魅了することでしょう。 圧巻はNica's Dreamでのコードワーク!アップテンポに乗って緊張感の高い演奏には思わず熱くなります。 まるで航空ショーでも見ているかのような爽快さ、急降下するコードワーク、これが76年の録音だなんて、とても思えません。 今聴いても斬新です。そして、Where is the oneやHave you met Miss Jone?におけるソロはなんとも温かいビッカートらしい人柄が よく表れている気がします。引退から7年、まだこんなに良い録音があったとは!・・・・ この作品でもDonとTerryは抜群のサポートをしています。Donのサウンドはベースとは思えない位、歌心があって一味違いますね。 裏話ですが、実は2004年に本人に会った時にDon Thompsonから貰った音源ということで、 この録音(Con Alma)を聴かせて頂きました。もう1枚あったのですが、それが多分AT LAST! Donは毎回ではないけれど、たまに音源をくれるんだ!と言っていましたから、ひょっとしたらまだまだ良い録音が残っているのかも知れませんが、今はこの演奏でおなか一杯です。必聴です! |
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