ED BICKERT TRIO


エドの作品を眺めていてふと気付いたのですが、意外に純粋なギタートリオの録音は少ない。
ここでご紹介する作品以外にもPMレコードの「ED BICKERT」など
ED BICKERT TRIOのレコードは存在していると思います。
しかし、入手することが困難な為こちらでは比較的手に入り易いレコード(とは入っても困難には変わりません)をご紹介します。
また、DON THOMPSONがトリオでの録音を沢山保持していると思われます。全て発表されることを望んでいます。こちらでもジャケットからamazonのページにジャンプ出来ます。



cover
DSM2-3004
The Guitar Mastery Of Ed Bickert
〜CD−1〜
1.Sunday kind of love
2.Triste
3.Blues in C
4.Yours is my heart alone
5.What is this things called love
6.I'll wait and pray
7.Nica's Dream
〜CD−2〜
1.Gone with the wind
2.Easy living
3.Waht am I here for
4.I hear a rhapsody
5.Soul eyes
6.So nice
〜CD−1〜
ED BICKERT(Guitar)
DON THOMPSON(Bass)
TERRY CLARKE(Drums)
〜CD−2〜
ED BICKERT(Guitar)
FRASER MACPHERSON(Tenor Sax)
OLIVER GANNON(Guitar)
STEVE WALLACE(Bass)
BARRY ELMES(Drums)

1979年のNorthsea FestivalとMontreux Jazz Festivalの演奏を納めたライブ盤。 脂の乗り切ったエドの演奏は凄いです。1曲目、単音によるソロから聴かせてくれます。 どうも、この録音のサウンドはハーブ・エリスやジョーパスに近い音色で他作品で聴くエドの作品より和音が少しハッキリし過ぎている気がします。 音を採る側にしてみれば非常に分かり易くていいのですが・・・(ー_ー;)
このリズムセクションはジムホールのリズムセクションと同じであり「Nica's Dream」ではジムの演奏に勝るとも劣らないプレイを堪能できます。 この時期のエドのコードソロはもう驚愕!どう弾いているのか想像すら出来ない部分が沢山あります。


cover
Concord Record-4380
Third Floor Richard
1.Band call
2.I got a right to sing the blues
3.Together
4.Circus
5.Louisiana
6.Tonight I shall sleep
7.Third floor richard
8.I know why and so do you
9.I surrender,dear
10. One moment worth years
11.This can't be love
ED BICKERT(Guitar)
NEIL SWAINSON(Bass)
TERRY CLARKE(Drums)
Special Guest
DAVE McKENNA(Piano)

1989年の録音・・・この頃からエドのシングルノートによるソロは若干変化しているように思われます。 過去の少しブルージーな部分が入った演奏から、より哀愁漂う美しいメロディになり、コードソロとのバランスが抜群に良い。 「Together」やピアノとデュオで演奏される「I know why and so do you」などのバラードは極上のサウンドです。 また、近年のギタリストに通じる音使いも聴くことが出来、それを見事に自身のサウンドにしています。 タイトルにもなっているチャ−ルス・ロイド作曲の「Third floor Richard」は面白い曲です。



Sackville-4005
AT THE GARDEN PARTY
1.Alone together
2.A face like yours
3.You are too beautiful
4.What is this called love
5.Who can I turn to
6.Walkin' my baby back home
7.Please be kind
8.Come rain or come shine
9.One morning in may
10. Ease it
11.I'll wait and pray
ED BICKERT
(Guitar)
DON THOMPSON
(Bass)
TERRY CLARKE
(Drums)(8〜11)

もともとはDON THOMPSONとのデュオ作品であったレコードにトリオ演奏を追加して2004年に発売されました。
デュオページでも紹介していますが、ここではトリオ演奏について。
1976年の演奏で今回初めて日の目をみた録音です。トリオ1曲目の「come rain or come shine」から私ははまってしまいました。 エドに直接演奏方法を質問したのも、このアルバムからです。2曲目の「one morning in may」はきっとドントンプソンが好きなのではないでしょうか? ドンはジムホールともデュオでこの曲を演奏しています。ここではドンがメロディを取っています。そしてハイライトが「Easy it」!もう凄すぎる演奏です。 流れるようなシングルラインから、モダンな音使い・・そしてソロはコードソロに入り緊張感を増してゆく。 そこに絡むテリ−クラークが素晴らしい。そして高い緊張感を保ったままソロはテリーに引き継がれる。



jazz maniacs records-8048651142
AT LAST
1.Come rain or come shine
2.Where are you
3.When sonny gets blue
4.It might as well be spring
5.Nancy with the laughing face
6.Manha de carnaval
ED BICKERT
(Guitar)
DON THOMPSON
(Bass)
TERRY CLARKE
(Drums)

1975年のGeorge'sというクラブでのライブ録音。2002年の時点で、そのようなクラブはなかったように思います。 6曲と少ないのですが、ED BICKERTの演奏を十分に堪能することが出来る1枚だと思います。 お馴染みの曲が多いですね、ポールデスモンドとの共演で聴ける曲もありますが、Cなんかは他の作品で聞いたことがありません。 @では2004年にCD化発売されたされたGarden Partyに入っているテイクより勢いがあるような気がします。 慎重に音を聴いていくと75年の時点でこのようなコードワークを行っているのが信じられません。またトリオのバランスも凄く心地良いです。 気になるのがCsunny gets blueの表記。間違いなのかsonny gets blueとなっている。経緯は不明。



Sackville SKCD2-2065
OUT OF THE PAST
1.Con Alma
2.Soft Winds
3.When Sonny Gets Blue
4.I'm Just A Lucky So And So
5.Where Is The One
6.Deep In A Dream
7.Have you met Miss Jones?
8.Skating In Central Park
9.Nica's Dream
ED BICKERT
(Guitar)
DON THOMPSON
(Bass)
TERRY CLARKE
(Drums)

1976年のスタジオ録音です。「AT LAST」が最後ではなかったという嬉しさ以上に、この録音状態&演奏内容の良さに驚きました。 エド・ビッカートとしては演るのが珍しいというか、初めて聴いたものもありました。 Con Alma、When Sunny Gets Blueではエド・ビッカートらしい美しいコードワークをたっぷり堪能出来ます。 たった一つの和音できっと多くの人を魅了することでしょう。 圧巻はNica's Dreamでのコードワーク!アップテンポに乗って緊張感の高い演奏には思わず熱くなります。 まるで航空ショーでも見ているかのような爽快さ、急降下するコードワーク、これが76年の録音だなんて、とても思えません。 今聴いても斬新です。そして、Where is the oneやHave you met Miss Jone?におけるソロはなんとも温かいビッカートらしい人柄が よく表れている気がします。引退から7年、まだこんなに良い録音があったとは!・・・・ この作品でもDonとTerryは抜群のサポートをしています。Donのサウンドはベースとは思えない位、歌心があって一味違いますね。 裏話ですが、実は2004年に本人に会った時にDon Thompsonから貰った音源ということで、 この録音(Con Alma)を聴かせて頂きました。もう1枚あったのですが、それが多分AT LAST! Donは毎回ではないけれど、たまに音源をくれるんだ!と言っていましたから、ひょっとしたらまだまだ良い録音が残っているのかも知れませんが、今はこの演奏でおなか一杯です。必聴です!


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