4/26 レッスン配信しました! Lesson Room

ウィントン・マルサリスの練習12箇条

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練習12箇条

つい先日、ウィントン・マルサリスの練習12箇条を生徒さんにご紹介しました。もう随分前に知ったので、私自身忘れていて説明をしていなかったのですが、良い機会だと思い、思い出したついでに他の生徒様にも説明。とっても大事なことなので、私の解釈付きでご紹介。

Seek private instruction

客観的な意見をしっかり聞くことです。声が生徒の心まで届かない事がたまにあります。言われた事を、すぐ頭で検証するんじゃなくて、言われた事を、とりあえずやってみて、検証するんです。やってみなきゃ気付けないことの方が多いんですから。音楽は耳の芸術です。よく聴いて判断しましょう。

Make a schedule

漠然と練習しないように。「今日は何の練習するのか」まず決めてからです。

Set goals

どうなりたいのか?大きな目標をかかげ、その為に何をやっていけばいいのか?小さな目標を立てます。今のレッスン内容だけをこなしている人がとても多いです。今、与えられた課題だけ出来れば良いという話ではないのです。最後にはこうなりたい!というイメージはとても大切です。

Concentrate

練習は集中して行いましょう。だらだら弾いているのは練習ではありません。だらだら1時間練習するより30分の集中した練習。つまり、練習計画や目標がないと出来ないのです。練習はとっても疲れるものです。それぐらい集中しているからです。

Relax and practice slowly

慌てていては良い音楽は出来ません。気持ちを落ち着けてのんびり構えましょう。いきなり速いテンポを目指さずに、ゆっくりな演奏を行いきちんと音が伸びているか確認しましょう。

Practice hard parts longer

難しいラインや、頭の考え方などに時間をかけましょう。レベルが上がっていけば、当然、すぐに効果が感じられなくなります。だから、練習をやめてしまう人が多いのですが、難しい事にこそ、時間をかけなくてはいけません。

Play with expression

それはどんなニュアンスですか?どんな長さ?どんな強さ?どんな流れ?ジャズではお勉強的に合っている音を出すことに意識がいってしまいますが、いつも音楽的であることが必要なのです。もっとも大切なのはインテンポで練習することです。音楽を止めることほど、非音楽的なことはありません。なのに、練習では間違えては止めて、少しやっては止めて・・・・と考えてばかりでは、音楽とは言えません。

Learn from your mistakes

間違えた事から自分の練習課題が見えてきます。練習しててどこを間違えたのか?それが分かっていれば、そこを練習する術が見えてきます。ゆっくりと、計画を立てて、丁寧にこなしていきます。

Don’t show off

音楽の質は大道芸ではありません。良いなと感じるモノは技術的な事以外にも沢山あります。人を驚かせる音楽ではなく、感動させる音楽を考えましょう。

Think for yourself

レッスンでは同じ内容でも、一人ひとりに合わせて微妙に内容を工夫しています。生徒はそれを実践して練習方法を更にもうひと工夫、アレンジしてみる事です。上達の早い生徒は、1いうと10の内容を実践&検証してきます。「実践&検証」というのが大切です。「検証」だけでは頭でっかちになりますよ。

Be optimistic

常に楽観的でいましょう。音楽を人に演奏するのに自分達が楽しむな・・・・なんて言う人が居るかも知れませんが、私は違うと思います。自分達が楽しんでいないで、どう人に伝わるというのでしょう?勿論、程度の差はありますけどね。何も考えず楽しんでいるわけではありません。ジャズ学習者が、本当に凹む気持ちはわかります。私自身も通ってきた道ですから、でも、ジャズミュージシャンはみんな心の中は結構遊び心一杯なんですよ。凄く真面目なんですけど、めちゃくちゃ遊んでるんです。

練習は辛いです。でも、一人でダメだ、ダメだと思っていないで、まず人と一緒に楽しむことを知りましょう。出来ない内容があっても「くそ~難しいな~」と楽しみましょう。知っている人は知っていると思いますが、出来たところで、次にまた大きな課題が見えてくるんです。楽しまなきゃ、やってられないでしょ?因みに私は次の課題が見えなくなったら、ジャズを辞めます。出来ないから面白いんですよ。出来るようにしたいんですよ。もっと自分を大切に!

Look for connections

意外なモノと関連していることがあります。音楽は聴覚の芸術です。生きている中で出会う様々な事柄と音楽との関連性を探してみましょう。様々な一流を経験してみましょう。分からなくても肌で感じて、考えることであなたの音楽の深みが増してくるでしょう。

YouTubeでの解説

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