ジャズギター大学で学ぶ2年間のカリキュラムをおおまかにご紹介します。ジャズ学習では膨大な情報量がありますので、継続のポイントはズバリ、
「常に楽観的でいることです」
授業が進むと「もっと完璧にしてから次へ進みたい!」と思う時が出てくるでしょう。しかし、その考え方はいつまでたっても習得できない人の考え方です。どれだけ完璧に仕上げても、次の課題に取り組み始めると以前に習った内容が曖昧になっていきますので、100点を目指さず80点を狙い続ける意識です。
私のレッスンでは忘れることは大歓迎!忘れても2回目に覚える時は、最初に習った時よりも早く覚えられます。2回、3回と繰り返し覚えることで、知識が深く根付いていきます。日常会話で必要な5000語(日本語は7000語くらいでしょうか?)ほどの覚えるものがあると思ってください。たとえ1度覚えたものを忘れてしまっても、「もう1度、しっかり覚えるチャンスが与えられた!」と楽観的でいましょう!
目次
2年間の学習内容
- ジャズ言語習得の流れ
- スウィングからBebopへ
- セーハコードから作るジャズブルース・フレーズ
- Bebop Tune から学ぶジャズの歌
- テーマ・フェイクの4技法
- Jim Hall 分析
- Approachの実践
- ウィントン・マルサリスの教え
- フレーズ作りが本当のアドリブ練習
- Tal Farlow分析
- 6th Intervalのハーモニー感
- 調号とKey
- Major Diatonic Chord
- 音飲みのニュアンス
- ジャズらしいリズム
- 音程とインターバル
- リズムを固定したソロ
- 日常会話に必要な語彙力とジャズ単語
- ベーシックな3音Voicing
- カリプソ伴奏
- マイナースケール=メジャースケール
- Harmonic minorとMelodic minor
- m7 Chord上の6th
- 3度音の重要性
- Pat Maritino分析
- m7上のArpeggio
- 平行調のHm、Mm
- 2拍3連
- Joe Pass 分析
- コーラス毎の段落感を省く
- 6th Arpeggio導入秘話
- 音の向かいたい方向
- Chord Melody
- Bebop Scaleのポイント
- 2000種類のブラジリアン・リズム
- 山田オリジナル伴奏
- minor Diatonic Chordとその機能
- テンションコードの作り方
- Miles Davisに学ぶスウィング・リズム
- ギタリストの裏タン練習
- 毎日の練習6項目
- Cadenceと成立条件
- 最も遠い音とDominant Motion成立条件
- Cadence Phrase
- Two Fiveの表現と増減
- スピード感のコントロール
- ジャズのコンピングのリスニング法
- コンピングの練習方法
- 完璧なコンピングは存在する!
- 巨匠 中牟礼貞則氏のソロ分析①②
- 4種の和音記憶術
- 4種のコード型
- コードマスターを聴こう!
- バークリー理論とは?
- 音楽には4種の音しか存在しない
- ジャズにミストーンはない
- Avoid Noteの新定義
- Diatonic Scale
- ModeとAvailablenote Scale
- なぜ1発はいけないのか?
- ジャズ語における要所
- 教科書にはない音価の考え方
- 周波数と人間の耳
- 調和の度合い
- スケール記憶術
- 頭の回転速度と指の記憶の演奏速度
- 音階設定術
- 変化音と共有音
- Ed Bickert 分析
- Diminish Arpeggioの取扱い
- m7上のArpeggioとPentatonic
- Anticipationの効果
- Jimmy Raney 分析
- 刻みのニュアンス徹底追求
- Mr.Rhythm!Freddie Green技法
- ビバップ御用達の名も無きジャズ単語
- バックドア進行
- Lydian ♭7thの取り扱いのポイント
- 楽曲記憶術
- サイクル・トレーニングで基礎力アップ!
- 譜面を書くのは未来の自分への心配り
- ラテンとスウィングの切り替え
- アイデアの整理方法
- コード感を感じるソロ作り
- ペダル・ポイントでパワーを溜よう!
- クリシェの叙情的な響きを取り入れる
- ジャズギター史を知ると見えてくるもの
- 4度堆積コード
- フレーズ以外の3つの引き出し
- マイナーキーのイントロ
- 極悪いじめを受けた経験からの学び
- Lee Morganに学ぶ歌い回し
- 山田忍 ソロ分析
- ブルーノートの復活
- Arpeggioの発展方法①
- Arpeggioの発展方法②
- スモール・コードの練習方法
- Diminish 概要
- 幾何学的な音の仕組み
- 4種類のDiminish 技法
- Diminish から生まれるコード達
- エリントン・エンディング
- 少し離れたTonic 代理
- エンディングの表現力
- ジャズ風 Pentatonic
- 機能毎に整理するアプローチ
- ベースレスコード
- Remo Parmiel分析①
- Remo Parmiel分析②
- Augmentを使用したCadence
- ペダルを使用したイントロ
- 禁断のインターバル
- まだまだあるぞ!名称無きジャズ単語
- テンションをコードトーン並に響かせる方法
- 好みと憧れの分別
- 指板上のシェイプを見たCadence
- ジャズ・ラインの秘訣6つのポイント
- 譜面に書かれていないターゲット・ノート
- John Scofield アドリブ分析①
- John Scofield アドリブ分析②
- Lydian Pentatonic
- Combination Of Diminish
- コード・トーン練習術
- 2ビートのニュアンス
- オンベース・コード
- ベースラインの構築
- ベーシストに学ぶベースラインのニュアンス
- ハーモニー付けの方法
- Harmonized Bassline
- ピカルディ終止
- 12種類のワルツ・コンピング
- これで免許皆伝!スクールの奥義を伝授!
- メトロノームの支配
- チェンジアップ
- 分析力テストで視点を増やす!
- 引き出しの使い回し
- 裏コード技法
- 偽終止の利用
- パーカー・チェンジ
- 音楽的ストーカー
- テーマ・メロディの深い考察
- 音楽パズルから音楽へ
- バイブスとは?
- 3拍フレーズ
- Jim Hall分析
- 裏susアプローチ
- Chet Baker分析
- John Abercrombie 分析
- Voicing 用語
- Drop Voicing
- ギタリスト流のVoicing術
- L.I.L
- 7th上のArpeggio
- リハモナイズのルール
- 変則小節への対応
- サイド・スリップ
- ダイナミクス・コントロール
- 低音密集コード
- イントロ・エンディングの技法
- ポリリズム
- キーの無い楽曲と非機能進行
やまだ
ここまでが2年間で学ぶビバップ・カリキュラムです。2年目の最後にモーダル・ジャズ、コンテンポラリーへと進むためのヒントをご紹介します。
課題曲一覧
- St.Thomas
- Blue Bossa
- Autumn Leaves
- The Days Of Wine And Roses
- On Green Dolphin Street
- Black Orpheus
- The Night Has 1000 Eyes
- All The Things You Are
- I’ll Close My Eyes
- You’d Be So Nice To Come Home To
- Stella By Starlight
- Alone Together
- Body And Soul
- and more…