皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年12月には第4期生の入学もあり、次のオンライン・ジャズギター座談会はさらに盛り上がるかも!と期待しております。今年もマイペースに、そして着実にジャズギターのスキルアップをしていきましょう。今年の10月で第1期生は2年満了となります。その後の対応も考えなければいけませんが、まだコンテンツが全て完成していないので、私はコンテンツの制作を精進しつつ、皆様の上達を全力でサポートしていきたいと思います。今日は新年ということで上達のポイントをご紹介します。
バード・ジャズギター大学では、豊富なコンテンツが毎週配信されていきますが、課題をこなすだけではダメなのは、動画添削で気付いている受講生の方が大勢いらっしゃるかと思います。
①模倣
偉大な先人の演奏を模倣することが重要ですが、模倣するためにはとにかくリスニング。聴く量が少ないと演奏に対するジャッジができないばかりか、自分がどんな演奏をしたいのか?も分からなくなります。教室を立ち上げたばかりの頃(19年前)の生徒で、「私が何が好きなのか、教えてほしい」と言ってきた方がいらっしゃいました。「そんなの知らんがな!」って言いたくなりました(笑)究極の受け身レッスンですよね。ジャズといっても、多くのスタイルがありますので、とことん聴いてみましょう!特に生演奏はモチベーション上がりますのでオススメです!しっかりお金を払ってホンモノを聴きましょう!
②理解
これは大学の受講生は全員バッチリな気がします。私も19年指導してきて沢山の生徒に出会い、問題解決方法を生徒と一緒に模索してきました。大学内で動画にしているコンテンツは万人に効果のあった練習ばかりですので、指導法と指導順序には自信を持っています。もちろん、他にもまだまだ練習方法はありますが、それは動画添削時に個別に対応しています。
③試行錯誤
皆様に必要なのは、とにかくリスニングとコレ(試行錯誤)。書いてあるフレーズを弾くだけではジャズにならないし、試行錯誤して作っても、その作ったものを並べているだけでは即興演奏にはなりません。厄介なことにリスニングが足りないと自分でフレーズを作っても最初は10個中9個はおかしなフレーズになります。それが上達の道なのです。間違えることが上達に繋がるって変な話ですよね、これを受け入れないと苦しいですよ。スマートに学ぼうとし過ぎたら、それは即興演奏の本質から外れていくことになります。
「おかしなフレーズ」になった時に試行錯誤をやめ、フレーズのコピーに走ると見事に弾けるようになるんです!とりあえずこのコードでこのフレーズを当て嵌めて・・・とやっていけば、ある程度弾けるようになるんですよ、「なんちゃってジャズギター」が。
ただ私は「なんちゃってジャズギター」は否定していません。楽しむためにやっているのに、弾けないとストレスですからね。だから、
なにが即興演奏を上達させてくれるか?それは、弾きたいイメージを持つことと試行錯誤を繰り返すことです。カリキュラムの進度が遅れても、ご自身でカリキュラムを戻って「ここをしっかりやってから進もう!」と、自ら周り道を選択している受講生は沢山います。素晴らしいと思います。私の指導法は確立されていますが、それでも「こうやってみたら、どうかな?」と自分なりに試行錯誤があると良いです。自分なりの練習方法に対して自信が持てなかったら「こんな練習方法どう思いますか?」と私に聞いてください。「今まで考えたこともなかったアイディアです!」と称賛することもあれば、「私ならこうしますね!」と更にアイディアを得ることが出来るかもしれません。
YouTubeやXで語ったことがあると思いますが、私はおそらく自分の演奏に満足したら、ギターをやめてしまうと思います。弾けることも弾けないことも楽しいんです。まだ出来ないことが沢山あって常に練習する課題が見えているから、それをどうやったら乗り越えられるか試行錯誤しています。ある方法が失敗だと分かったら、それが進歩なんです。次第に10個中2個は上手くいくようになり、成功率はどんどん上がっていきます。それが初心者から見たら「なんであんなにスムーズに弾けるの?」って状態なんですよね。
でも、心の中の音楽も常に進化しているし、自分自身も欲張りだからもっと良い演奏をしたい。だから10個中ほとんどが成功した頃には、さらに高難度の課題(これは初心者には見えない)が見えていて、やっぱり10個中9個は常に失敗している状態を繰り返すことになります。これがジャズの学習であり、この歩みを止めた時、上達しなくなります。でも、ある程度の段階まで到達したら上達しなくても演奏は楽しいんですよ!それがこのジャギ大の2年間のレッスンで学んで欲しい「ビバップ語法」です。