11/15レッスン公開。第6期生は12月からです。 Lesson Room

スランプに陥った時はこう考える

自分の演奏が気に入らない

今日の生徒さん・・・演奏後とても凹んでいました。演奏した感じは、今までの演奏と大きく違うわけではありません。そしたら、生徒さんは「今は凄く自分に納得いかないんです」って言ってました。なんだか、凄く分かる気がしました。私も昔・・・今でもそうかも知れませんけど、ある日を境に突然、自分の演奏が凄く嫌になる時期がありました。

心の音楽レベル

私はそんなスランプが何度もあったから、自分自身に対して、このような時期を、

「自分の心の音楽レベルが上がった!」

と、思うようにしています。上手になっていけば、聴こえてこない音が聴こえてきて、見えていない問題点が見えてくるのは当然の事。つまりは、上達してる証拠です。ここで、気持ちが折れたり、出来る事ばかり練習するような楽な道に逃げたりしたらいけません。「酷く感じる演奏でも構わないから今まで通り練習して下さい」とアドバイスします。ただし、頭でっかちにならないこと、いつも音楽であることです。気分転換に別の事をやるのが良い時もあれば、無理をしてでも練習した方が良い時もありますからね。

やまだ

うまくいかないから必死でもがいて、ある日ふと気付いたら壁を超えていますよ。

技量の差

レッスンを受講していて、講師がとっても近くに感じる時もあれば、物凄く遠くに感じる時もあると思います。きっと遠くに感じている時の方が、講師のレベルには近付いています。講師と生徒との間には、物凄い量の技術の差がなければ、音楽は教えられません。近付いてきたら、私は卒業させてしまいます。無料体験レッスンでとてもお上手な方がいらしたら、それはその方の「甘え」だと思ってレッスンをお引き受けしません。

ある程度まで上達したら、アドリブソロだけではなく、伴奏力、構成力、その他、音楽の理解力などなど。自分に向き合って、試行錯誤を繰り返して答えを見つけていくのです。自分のフィルターを通す事の方が、手法や理論を学ぶより遥かに難しいです。

やまだ

卒業した生徒さんとたまに演奏して、自分なりの歌を生徒さんの演奏から感じられた時はとっても嬉しいです。

基礎の大切さ

ジャズをやる上で最低限必要な「決まっている事」はいつでもどんな状況でもすぐ答えられ、弾けるように日々鍛錬を怠らない事です。調号、キー、ダイアトニック、スケール、コード構成音、楽曲の特徴、などなどですね。これまで1000名以上の生徒をレッスンしてきて感じるのは、

ジャズ学習初期〜中級者レベルの方でスランプに陥る方の多くは、基礎力不足が原因の場合が多い

ということ。基礎を毎日コツコツと積み上げることの大事さに気付いて、それが苦痛だともなんとも思わず実践出来ている人は、次のステップへと進んだ証拠ですね。

基礎練習は歯磨きみたいなものだと思っていて毎日欠かしません。辛いものでもありません。だって、その基礎力に対して、自身の演奏の伸びしろが決まっていると言っても過言ではないから。基礎力が高ければ、情報収集力も上がり、考える処理能力も上がるので結果、学習スピードが上がります。基礎力が訪れる上達の壁を遠ざけてくれます。

コードトーンの把握

例えば、Lage Lundのsample ビデオですが、これだけ見てものスキルの高さが感じられます。コードトーンの把握、指板上の把握、それらを組み合わせるレベル、どれもが尋常じゃないくらい高いレベルでスムーズに紡がれています。