4/19 レッスン配信しました! Lesson Room

心の風景

棚の整理をしながら昔の自分の音源を聴き、とっても大切なことを忘れていることに気付きました。

ソロを取っているとき、最近は面白い音ばかりに行こうとして、結局散漫になってしまうことが多いのですが、以前は心の中に絵を描いていたんです。その多くは、これまでに体験した思い出に残っている風景です。イメージってとても大切です。人は一切出てきません。ただ風景なんです。そう心に描くだけで、ソロがいつもと違っていきました。

今、自分が絵を描いていないことに気付いたのには、もう1つ理由があります。ここ数ヶ月、本を全く読んでいなかったのですが、妻に勧められて久し振りに短編小説を読んだことです。文字から、絵を想像することが、なぜか最初の数ページの間は凄く難しく感じました。次第に文字から、心の絵がスムーズに描けるようになりました。私にとって、ある数音の音のグループから絵を想像することと、文字から絵を描くことはとても近い感じのものです。そして小説がストーリーを展開するのと同じように、心の絵も展開されていきます。

最近の自分の演奏は、絵が見えていたとしても、きっと途中に解説が入っているんでしょうね(笑)「これは、アマゾンの夕暮れだよ、さびしいから鳥でも書こうか?」って。まぁ、つまりは「ここのコードでは○○のアプローチを使おう」などと頭の中で喋っているようなもの。時には音楽的な会話を試みようと狙っています。どれもが自然ではない気がするから、演奏後に納得がいかないのかも知れません。

少し頭をリセットしてみたくなりました。心に見えるものを追ってみます。