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ジャズ演奏では常に1歩先を読むこと

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Thinking Fast

 ジャズでは様々なことを同時に考えながら演奏をしています。初心者が今どこを弾いているのか見失うのは、コード進行に対して、自身の演奏が後手になってしまうからです。常に次のコード(もっと先のコード)を考える癖をつけていくと、最終的には意識しなくても勝手に進行を追えるようになります。

初心者と経験者の思考比較

初心者

経験者

後手にならないために大切なこと!

 楽曲をしっかり記憶することが大切です。

 「譜面見て・・・自分の指見て・・・また譜面見て・・・」こんな状況ではスムーズに弾けませんよね。脳内の処理能力の数十パーセントを譜面を見ることで失ってしまうと考えてみてはどうでしょう。コード進行をしっかり覚えることで、それだけ耳に集中することができますし、私は本気で演奏しているときはなるべく目を閉じていたいんです。

バードくん

でも、セッションのホストさんも譜面見てるときあるよ!

 我々プロ・ミュージシャンは譜面から情報をキャッチする力も高いですし、「このコードでこれを弾こう」なんて思わなくても自然と歌えるぐらいにはアドリブ能力があります。技量の差があるのにプロと同じことをしてちゃいけませんよね。どんなプロ・ミュージシャンだって最初に練習する数十曲は丸覚えしてきたんですよ。

 もしも私がパット・メセニーと演奏する機会が得られたとしたら、指定された楽曲は全部覚えていきます。実際のメセニーはどんなステージでも楽曲を完璧に覚えていくそうです。「目に入る情報がいかに耳の能力を落としているか?」を知っているからだと思います。

テンポを上げる意識

うまく弾けないからテンポを下げる・・・これは当然です。しかし、

いつまででもテンポを上げずに演奏していると、頭の中の処理速度もゆっくりなままで上達しませんよ!

テンポを上げたら、ゆっくりな時と同じように弾けなくてストレスですよね。でも最初はそれでOKです。少しずつ処理速度をあげて弾けるようにしていきましょう。

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